FPCシリーズでのゴボ投影
投影するパターン FPCのレンズはもともと明るさを重視して構成されているのと、 ゴボが投影される部分の大きさが直径27.5mmと小さいので、余り複雑なゴボは作れません。
ナローレンズ
ワイドレンズ
FPCではナローとワイドの二つのタイプが普及型です。 同じ距離ではナローの方が明るく、また同じ大きさに投影したときでもナローの方がはっきり投影できますので、 出来るだけナローをお使いください。
明るさ重視のレンズですので、ピントが中心と周辺で少しずれており、ワイドはこのずれが大きくなります。
スーパーファインレンズ スーパーファインは4枚のレンズから構成され、細かいゴボが投影でき、 像の歪みや色収差が少なくなっています。
収差が少ないのでフォーカスリングは必要ありません。
フォーカスリング フォーカスリング ナローレンズの時、アタッチメントのフォーカスリングをレンズの前に取り付けると、 明るさは落ちますが像のピントが良くなります。
 ゴボの種類
ステンレスゴボ
 
ステンレスの薄い板をエッチング(薬品により光を通したい部分を腐食により取り除く)して作ります。 ステンレスゴボはガラスゴボに比べて安価ですが、 ゴボにつなぎが必要なのでデザインの自由度に制限があります。
例えば文字A、Bはつなぎを付けないと線で囲まれた部分が抜けてしまいますので、下の図で示すような、 中と外を結ぶ線(つなぎ)が必要です。
つなぎの巾はプレート上で最小0.4mmですので、文字が小さくなるほどつなぎが目立つようになります。
ガラスゴボ
 
耐熱ガラスに金属クロームを蒸着し、エッチングして作ります。
金属クロームをエッチングして取り除いた部分は光を通し、残った部分は光を遮ります。
クロムの厚さは0.3μmと薄いので、細かなパターンを表現できます。
またクロームの蒸着膜はガラスによって保持されていますので、 ステンレスゴボのようなつなぎは必要ありません。

ゴボのつなぎ
元の文字
ガラスゴボ
つなぎの入った文字
ステンレスゴボ
つなぎの無い文字
ステンレスゴボ